Home > 睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは

 

当院では、睡眠時無呼吸症候群の専門外来も行っています。

 

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって「SAS(サス)」とも言われます。睡眠中の呼吸停止(眠っているときに大きなイビキをかき、イビキが止まり大きな呼吸とともに再びイビキをかき始める)を繰り返すことや息苦しさで目が覚めるなどの症状のために、日中に疲労感や眠気が残り、さらに重症になると居眠り運転を起こす特殊な病気と一般的には思われているかも知れません。

 

しかし近年の研究で高血圧症、高脂血症、糖尿病、不整脈、心不全、狭心症・心筋梗塞、脳卒中などの発症や死亡率に関係することが判ってきました。米国ではこれらの疾患を持つ患者さんの30%から約半数近くの人が睡眠時無呼吸症候群も持っており、逆に睡眠時無呼吸症候群を持つ人が未治療のままで過ごしていると、これらの疾患を発症する危険は約3倍、10年間での死亡率も約10%になると言われています。

 

さらに日本人は欧米人に比べ顎も小さく、首も短いため、欧米人よりも睡眠時無呼吸症候群になりやすく、10数Kgの体重増加でも生じることも少なくありません。太った男性がかかる病気というイメージがあるかもしれませんが、太っていなくても、痩せていても、女性でもかかる病気です。睡眠時無呼吸症候群の人は、睡眠中の呼吸停止や呼吸が浅いため、血液中の酸素の濃度も少なくなります。この結果、寝ている間に交感神経・副交感神経やホルモンのバランスが崩れ、さまざまな影響を身体に及ぼします。

 

また、眠っているときにおこるので、家族や職場の同僚などから、

「寝ている時に大きなイビキをかいていた。呼吸が止まっていた。呼吸が苦しそうだった。」

と指摘されることで発見されることも特徴です。

 

ご心配の方は、当院や専門の機関に受診されることをお勧めします。

どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

これらは、睡眠時無呼吸症候群の主な症状です。

 

sumin01

 

 

suimin_2